適当日記

日常の瑣事を書いています。

文学部の学生研究室

いよいよ新入生が大学に入ってくる季節になりました(遠い目)。もう自分は大学から離れていますが、Twitterを見ると、「#春から〇〇大学」のような浮かれたハッシュタグが散見されます。うらやましい。

 聞くところによりますと、すでに入学前からSNSでつながって、だいたい友達が出来ていることもあるとのこと。何とも気が早い。SNSやってない人はやりにくいことこの上ない時代になりました。自分は四月が好きではないと以前ここに書きましたが、新しい人と関係を築いていかなければならない緊張感が嫌なのです。四月以前に周りに早く動かれると、本当に疲れると思います。まあ言っても仕方ありませんが。

 自分が入った大学は小さい大学だったので、友達を作ることにはあまり苦労はしませんでしたが、地元の友だちは関西の某マンモス大学(〇畿大学とか立〇館大学)などに入学していったので、友達をつくるのが大変だったようです。当時はSNSも今ほど流行っていなかったので、人数が多い方が逆に友達はできにくいのかもしれません。それにしても、無理して友達は作るものではないような・・・。また、四月喋っていたのに、一年が終わるころには、もう仲良くしている友達が違っているとかも言ってました。どういうこと(゜o゜)

 自分は友達と講義が被ることがあまりなく、一人で受講することも普通にありました。午前中一人で講義を受けると、昼食もだいたい一人です。高校の時の感覚からすると、少しさみしいのですが仕方ありません。

 一人で食事をすることはまあ良いのですが、相席をするのが好きではない自分にとって、学食(学生食堂)は地獄でした。落ち着かない・・・となるので、混雑しているときは、鴨川の川辺で食べたりもしました。今から考えるとなにやってんだって感じですが。また、図書館に行こうとしても4月は結構混雑しているので居場所がないということによくなりました。

 自分は入学して、大学のシステム等に慣れたころに、学生研究室なるものが文学部棟にあることを知りました。研究室と言えば、先生がいるところというイメージだったので興味を持ち、行ってみました。自分がいた大学の学生研究室は院生と学部生で部屋がわかれており(行き来は自由)、辞書類・影印(写真)・雑誌類が一通りそろっているという感じでした。流しやケトルもあって、飲食もできるということでかなりイイ感じの部屋でした。とはいえ、自分は鴨川で食べることが相変わらず続いたように思います。部室で食べることも多かったです(自分はバレー部でした)。

 もし、今年新入生の人も大学に居場所がないと思ったら自分の所属する学部の学生研究室に行ってみるのはアリかも知れません(新入生の人は読んでないでしょうが)。院生や学部の先輩が部屋にいると思いますが、歓迎してくれるはずです。飲食はOKかどうかは分かりませんが。

 ご飯のことばかり書いてしまいましたが、文学部の講義では、演習というスタイルのものがあります。これは、演習を担当する先生の専門分野、もしくは関心がある分野の文献を精読するという形式の講義です(うちの大学では)。普通の講義は聞いていればそれでOKなのですが、演習は学生が主体となって30分程調べたことを発表し、質疑応答をしたうえで、先生から足りていないところを指摘してもらうというものです。演習の下調べはとにかく大変で、調べても調べても次々疑問がわいてくるのでキリがありません。図書館は22時で閉まってしまうので、自分はしばしば学生研究室で調べ物をしました。さすがに夜の24時を過ぎると、学生研究室はがらんとしています。自分はこの時間が一番好きでした。しーんとした部屋で文献とにらめっこしていると、それを書いた人の息遣いが分かるような気もしました。特に、夏の夜が良いですね。17時を超えると、大学のクーラーが止められてしまうので、窓を全開にしていると虫の声もして。

 今から考えると、なんとも贅沢な時間でした。