適当日記

日常の瑣事を書いています。

参考文献の示し方

卒論を書く際には、多くの先行研究を見ることになります。その中で、自分が実際に使った先行研究は、論文の一番最後に一覧にして、参考文献として示す必要があります。新書などでも、多くは一番最後に参考文献が挙げられていると思うので、見てみてください。

 この参考文献の挙げ方ですが、実は決められたルールはありません(少なくとも日本文学の世界ではそうでした)。分かりやすく、誤解を招かない書き方であれば書式は自由ということになります。ここでは、おすすめの参考文献の挙げ方を紹介したいと思います。勿論、学科で参考文献の投げ方が定まられている場合は、それに従ってください。

 示し方は以下の順番が良いかと思われます(以下の例は全て架空です)。

        著者名→刊行年→タイトル→出版元

・本の場合

山田太郎(2019)『卒論を書く人のために』〇✕出版

田中次郎(1965)『卒論の参考文献の挙げ方』〇△書房

 

・論文(雑誌)の場合

山田太郎(2017)「最近思うこと」『平成随筆集』(3)平成名著刊行会

山本三郎(2000)「物語の読み方指南」『物語初学者必携』▢▢書店

 

 ここで気を付けることを書いておきます。まず、著者名ですが、フルネームで示します。このとき、打ち間違いに注意です。名前、間違いやすいです。間違えると、失礼だし、後で検索するとき困ります。著者が複数いる場合は全員の名前をあげます。山田太郎他というようにまとめないでください。

 次に刊行年ですが、昔の本・論文・雑誌は割と和暦で示すものも多いのですが、最近の論文は西暦が多いように思います。西暦で書きましょう。

 タイトルは、本や論文のタイトルそのままに書きます。勝手に省略をしてはいけません。かっこ『 』「 」の違いですが、『 』は書名に使います。「 」は論文に使い、決して混ぜて使ってはいけません。論文の場合は、まずタイトルを「 」で示し、論文が収録されている本のタイトルを『 』で示します。その後、巻数も忘れず示します。これは( )でくくりましょう。巻数は、創刊号から通し番号で振られている番号です。分からなければ、周りに聞いてみましょう。

 ややこしいことに、巻号で管理している雑誌があります。刊行する順番に、1巻 2巻 3巻・・・としてくれれば良いのですが、中には同一年度に出版した雑誌は、全て同じ巻にして号で管理しているものがあります。例えば、2018年度までに刊行したのが10巻で2019年度に刊行するのが11巻だとします。その雑誌は年間複数回刊行するものだった場合、11巻1号 11巻2号 11巻3号・・・というようになります。こういう雑誌を参考文献に挙げる場合は( )の中を(11-1)とか(11-2)とかいうようにします。

 最後に出版元を挙げます。これは省略する人もいるのですが、書いておいたほうが検索のとき便利なので書きましょう(同じ書名の本・論文・雑誌等があるとき、検索しにくい)。間違って出版元ではなく、印刷所の名前を書いてしまう人がいるので、気を付けてください。印刷所名ではなく出版元です。

 参考文献の挙げ方は以上です。卒論の一番後ろに、自分が参考にした本・論文・雑誌を挙げます。ここに挙げずに勝手に他人の著作物を引用すると、盗用・剽窃になるので特に注意してください。